レンゲまつり

東京の郊外、多摩川のほとりに位置する府中市にはかっては豊かな水田がありました。
しかし時代が進むと同時にベッドタウンとしての開発が進み、加えて農家の後継者難や相続税制の問題により、水田をはじめ市内の農地は減少の一途をたどっています。
例えば市内のあちこちに見られたレンゲ田も減少し、数箇所を残すまでになっています。
当会ではこうしたレンゲ田の風景を未来にわたり残ることを願うとともに、子どもたちに野遊びの楽しさを体験してもろうと、2001年より「レンゲまつり」を開催しました。
2009年にはこの努力が認められ、府中市より「地域の魅力を引き出し、魅力的な景観づくりやまちづくりに貢献した」として顕彰されました。
レンゲまつりは毎年4月の下旬におこなっていますが、レンゲの風景を見たいと市外から参加される方もいて、多い時には700名を越える人でにぎわいます。
1)レンゲの栽培
レンゲの栽培は田んぼ(1600u)の所有者・戸塚勇氏よりを当会にまかされていて、秋に種まきをします。
満足に花を咲かせるのはなかなか難しく、試行錯誤の連続です。
播種の時期・秋の雨量・冬の気温に出来具合が左右されます。
近年は害虫(アルファルファタコゾウムシ)の食害にも悩まされています。
10年たってようやくこの田んぼの土壌の特性がわかるようになり、かすかに先が見えてきたように感じています。
2)主なイベント
開催する年によって変動がありますが、主なものは次のとおりです。
「花かざりあそび」「わら細工あそび」「コマづくりあそび」「紙芝居」「コカリナ演奏」「府中産野菜の販売」「はちみつの採取実演と販売」「府中・農のある風景写真展示」「市内のレンゲ田情報」「田んぼの草花紹介」などです。